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やるべきことをやらない子どもに怒らず伝える!
今すぐ実践できる声かけ術




毎晩かわいい子どもの寝顔を見ては「ああ、今日も叱ってしまった」「優しくできなかった」と反省を繰り返しているお母さん、いらっしゃいませんか?

何度も何度も「お風呂に入りなさい!」「早く歯磨きしなさい!」って伝えているのに、全然言うこと聞いてもらえず、ついには、「何度言ったらわかるの!もういい加減にしなさーい!」と怒ってしまうお母さんのお気持ちもよくわかります。

叱ってばかりではダメだ、褒め言葉をたくさん浴びせるように心がけようと思っても、なかなかできないのが現状だと思います。

実際、親が叱ることなく子どもにやるべきことをしっかりとさせるというのは、とても難しく、うまくいかないことに自信をなくして、子育てに疲れたと思うお母さんもいらっしゃるかもしれません。

では、子どもを叱らずうまく親の意図を伝えるにはどうすればいいのでしょう?

今回は、お母さんが今すぐにでも活用できる、実践的な声かけ術をお伝えします!



ここからお話しさせていただく日常の一コマを、お母さんご自身のこととしてまずは考えてみてください。

人は、自分のことを理解して、認めてくれていると思う相手からのアドバイスだったら、たとえマイナスのことを指摘されたとしても、耳を傾けようとすると思います。

これは、子どもにとっても同じこと。
自分のことを1番よく理解してくれているお母さんが、普段から自分の頑張りを見ていてくれて、できたことを認めてくれているのだとしたら、できていないことを指摘されたとしても効果を発揮するのです。

まさに日々の観察と適切なタイミングでの声がけが重要ということです。

それを繰り返すことで、子どもがお母さんの言葉に耳を傾けられるようになれば、お母さんも感情的に怒って、イライラを子どもにぶつけるということは少なくなるはずです。

そうは言っても、お互いに感情的になってしまった時は、何を言っても子どもには届きません。

そんなお母さんにぜひトライしてほしいのが、会話のスタートでひと工夫することです。指示がうまく通るかどうかは、会話の出だしにかかっています。

脳は、最初に入ってきた情報で「これは良い話だな」「これは悪い話だな」と瞬間的に判断する性質があります。

ですから、最初にポジティブな声かけでスタートできれば、その後に出す指示にも抵抗なく応えてくれます。

逆に、ネガティブな印象の声かけから会話が始まると、子どもがイライラしたり身構えたりしてしまい、拒否感を示しやすくなるのです。

会話は「始め方」が肝心。
そう思って、会話のスタートに良いイメージを持たせるような一言を発しましょう。



やり方はシンプル。

できてないことを「できていないよ」と伝えるのではなく、できているところまでを「できているよ」と伝えるだけ。 その上で、「あとはコレだけだね」と、提案してみてください。

子どもが行動したら、再び「できたね」と言うだけです。褒め言葉を探そうとするから難しくなるのであって、できている事実を探して言葉にするだけだったら誰でも簡単にできます。

つまり、「指示を出す前に、今できていることを肯定する」のがポイントです。

子どもが良い行動をしてから褒めるんじゃないの?と思ってらっしゃる方も多いかもしれませんが、実はこれこそが大きな誤解になります。

発達がゆっくりであるグレーゾーンの子どもたちは、そもそも褒められるようなことを自分から進んでやってくれないことが多いですよね。

そうすると、親は褒めたいのに褒めるところがなくて悩んでしまうでしょうし、子どもだってやりたくないことを、あれこれ要求され続けたら嫌になってしまいます。

だからこそ、行動する前に褒めるのがとても大事なのです。

子どもが行動のモチベーションアップとなるような、先に褒める声かけにはどんなものがあるか、一緒に考えてみましょう。

例えば、子どもに食後の歯磨きをさせたい時。

「ごはん食べ終わったら、次は歯磨きしようね」と言われるのと
「ごはん、ピカピカに食べられたね!じゃあ、次は歯磨きしようね」

と言われるのでは、歯磨きをしようという指示が同じであっても、印象が違いますよね。

先に肯定されると、なんだかちょっぴりやる気が湧いてくるのではないでしょうか。



やってもらいたいこと、まだできていないことをお願いするには、行動する前に、すでに終わっていることを肯定する。

この一言を付け足すだけで、子どもの気持ちがグッと前のめりになります。

ぜひ、親子で楽しい会話ができるようにやってみてくださいね。

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執筆者プロフィール
吉野加容子



親子のコミュニケーションをスムーズにして子どもの発達を加速させる
発達科学コミュニケーショントレーナー

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