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子どもが自立した後のキャリアを描いていますか?
家族と仕事と自分自身の未来




今回は少し先、子どもが成長して手がかからなくなった時のことを考えてみましょう。

定年がまだ60歳だった頃は、子育てを終えると定年も見えてくるので、働く時間はあとわずかだと考えることができました。

ところが今では、会社の定年時期の延長や定年制度撤廃をする企業が増えてきたことで、何歳になっても働き続けることができる時代になりつつあります。

現在、女性の平均寿命は87歳を超えています。出産時期にもよりますが、仮に30歳頃に出産して、お子さんが大学を卒業する時期でまだ52歳ぐらい。子育てを終えても、残り30年以上の余暇時間があります。

子どもたちが大きくなって手を離れていく時、あなたは何歳でしょう?
その頃は仕事をしているでしょうか?
どんな生活をしていると思いますか?
子どもや夫とはどんな関係でいたいですか?

家族もキャリアも長期的な視点で作り上げていくものです。

子どもたちが巣立った時にどんな自分でいたいか、子育て中の今から自分自身の未来を3つの視点で考えてみましょう。

1 子どもに何を身につけてほしいか



子育てを終える時期をいつと捉えますか?

子どもが社会人になったら、高校を卒業したら、と、子どもが自立して社会の中で生きていく時期を、子育ての終わりと考える人は多いのではないでしょうか。

では、その「子育てを終える時期」つまり、子どもが自立して大人になった時、どんな力を身につけていてほしいでしょうか。

今は小さな子どももひとりの大人になる日が必ずやって来ます。

子どもの成長に合わせて、親としてまたひとりの大人として、子育ての仕方や子どもに伝えるメッセージはアップデートしていく必要があると思います。

また、今の子どもたちは、小学生の頃から、どんな仕事をしたいか、どんな人生を歩むかというキャリア教育を受ける世代です。

親自身が社会との接点をもち社会の変化を知っていることは、子どもにとって社会との貴重な接点となります。

親が見本となって子どもに働く姿を見せたり仕事の価値観を伝えることも、子育ての一つとしてぜひ取り入れてください。

2 子育てを終える頃、どんな仕事をしていたいか



空の巣症候群という言葉をご存知ですか?
主に母親がなりやすいのですが、愛情を注いで生きがいだった子どもが成長して親元を離れていくことで、寂しさや空虚感を感じて気持ちが沈んでしまう状態のこと指します。

酷くなると抑うつ状態が長く続き、日常生活にも支障が出てくることもあります。

子育てに力を注ぐことは大事なことですが、子離れの時期には徐々にでもいいいので、子ども以外のことに生きがいや充実感を持っていることも大切です。

その大きな柱となるのが「やりがいのある仕事」です。

子育てが終える頃は、まだまだ働き盛りです。その時に自分自身が充実したキャリアを築いているためには、何歳からどんなことを始めたらいいだろうと考えてみてください。

子育て中の限られた時間の中では、早めのスタートと準備が必要です。

3 夫とどんな関係の二人でいたいか



子育てを終えて、また夫婦二人だけの生活に戻った時に、どんな関係でいたいかを考えていますか?

子育てに夢中の時には、夫婦ともに子どもに目が向いているので、夫と妻とどんな関係でいたいかのかを考えることは後回しになりがちだと思います。

ところが、子どもが自立した後、そばにいるのは夫であり妻です。

その頃には親の介護があったり、お互い歳を取って病気になったりと、良いことばかりではないかもしれません。
その時に二人の関係が良好でなければ、乗り越えられないことも増えてくると思います。

子育ても仕事も、自分一人で考えるのではなく、夫ともよく話し合うことが大切です。

それと同時に、夫婦の関係をどうしていきたいかも、お互いしっかり伝え合っていきましょう。

キャリアデザインは未来への備えです。目の前にやってきた分かれ道のどちらを選んでも後悔しないで進んで行くために、長い目で、家族で相談して、早い時期から準備をしてくださいね。

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執筆者プロフィール
水野順子


官公庁、企業人事、人材紹介会社勤務を経て、キャリアカウンセラーとして独立。こころとキャリアの専門家として、女性のキャリアデザイン、ダイバーシティ、女性の働き方を中心に幅広く活動中。今までに20,000人以上をカウンセリング。

得意コンテンツは女性のキャリア支援。女性のライフキャリアデザイン/ダイバーシティマネジメント/女性活躍推進/働く人のメンタルヘルス/働きやすい組織づくり