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幼児期の男の子に効果テキメンな言葉の教え方とは?



みなさんは、男の子と女の子では言葉の発達のスピードが違うと感じられたことはありませんか?

実は、男の子は発達障害・グレーゾーンかどうかに限らず、女の子よりも発達面がゆっくりの傾向があります。特に言語の発達は発達障害の診断があってもなくても女の子より遅めなのです。

今回はそんな男の子に、言葉をうまく教える方法をお伝えします!

言葉は記憶力に大きく関連しています。
そのため、言葉の発達がゆっくりの男の子は記憶の発達もゆっくりしている傾向があります。

もちろん、これは幼児期〜思春期くらいまでの特徴であって、一生、女の子の発達がリードするわけではありません。

けれども、女の子と男の子がいらっしゃるご家庭では、

「娘はすぐ覚えたのに、息子はなかなか言葉が出てこない」
「息子の言葉が増えないのは、私のせいなのかも…」

などと子育てが思うようにいかないことでイライラしたり、心配になったりすることがあるかもしれませんね。



例えば、右と左を教えるのに「お箸を持つ手が右手、お茶碗を持つ手が左手」と教えた後で「じゃあ、お箸はどっちの手?」と聞くと、右と左がぐちゃぐちゃで答えられない。

これは「幼児期の男の子あるある」です。

他にも、「先がトゲトゲなのがフォーク。丸いのがスプーン」と教えた後で「フォークとって」と言ったのに、スプーンを持ってきてしまう、なんてことが普通に起こります。

これは、男の子の記憶の容量が女の子に比べて小さいというのが原因です。特に男の子の場合、耳で聞いただけではなかなか覚えらないのと、1度に2つのことを言われると混乱して、頭に入らない傾向があります。

しかし、これはお父さんお母さんの教え方の工夫でカバーすることができます!

幼児期の男の子や、小学生以上で発達がゆっくりタイプの子、女の子でも記憶が苦手な子どもに言葉を教えるには、「1対1」で伝えるのが鉄則です。

大人はつい、「お箸を持つ手が右手だよ、お茶碗が左手だよ」というように、1度に「右と左」、2つのことを教えてしまいます。

すると、子どもはどっちだっけ? と混乱して右と左を取り違えたり、間違って覚えてしてしまうのです。



では、どのように教えたらいいのかというと、最初に大事な方や、覚えてもらいたい方を決めて、そちらから伝えるようにします。

「右」が大事だと思うなら、最初に「右」だけを教えてください。

「お箸を持つ手が、右手だよ」と1つだけ大事な方を教えれば、お茶碗を持つ手のことは考えなくて済むので、子どもも混乱せずにすみます。

まずは右手がどちらか? を記憶に定着させることを優先するのです。

さらに、もし子どもが「お茶碗持つ方は?」と聞いてきたら、「右手じゃない方だよ」と答えてあげてください。

これで「お箸=右手」という「1対1」の構造になる覚え方です。

言葉を覚えるには、情報が少ないほど、そして覚える機会が多いほど、定着が進みやすくなります。

1〜2週間後に、「お箸を持つ手は何て言うの?」と何度も聞いてみて、即答で「右手!」と言えるようになるのを待ちましょう。

右手がしっかり定着した頃に、「お茶碗を持つ方は、実は左手って言う名前があるんだよ」と新たな情報を覚えさせれば、スムーズに覚えられます。

記憶に右手がしっかりと定着した後ならば、新しく左手を教えても混乱することはありません。

「先がトゲトゲしているのが『フォーク』だよ」と教えたら、数週間ずらしてスプーンを教える。

そんな風に複雑にせずに簡単にすることで、言葉の理解も記憶もしやすくなりますよ。

ついつい教えすぎてかえって混乱を招くパターンを防ぎ、大人も子どもも徒労しないように、「1対1」構造で親子のコミュニケーションを心がけてみてくださいね!

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執筆者プロフィール
吉野加容子



親子のコミュニケーションをスムーズにして子どもの発達を加速させる
発達科学コミュニケーショントレーナー

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