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肉汁たっぷりでほろほろ柔らかい
タンドリーチキン




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外食する機会が減って、家族で食卓を囲む時間が増えた今、毎日の食事づくりに頭を悩ませている方も多いはず。

そろそろ自分の作るお料理の味にも飽きたよ! そんなママたちが笑顔になるレシピを、料理研究家のりんひろこさんがお届けします。

お子様と一緒に簡単に作れる、美味しくて栄養たっぷりの発酵料理をご堪能ください。
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〇ヨーグルトの歴史

牛乳などに乳酸菌を入れて発酵させて作られるヨーグルトは、神話や旧約聖書にも登場するほど歴史が古く、紀元前6000〜前5000年頃が起源だといわれています。

世界最古の遊牧民であるアーリア人は、紀元前400年頃、馬乳を発酵させて作ったアルコール性の飲み物である「クーミス」を飲んでいたといわれます。



また、紀元前800〜300年頃にはインドやネパールで「ダヒ」と呼ばれる発酵乳が飲まれるようになります。この「ダヒ」を甘くした飲み物が、日本でも人気の「ラッシー」です。

古代中国では「酪」という食品の製法が記録されていて、この「酪」が発酵乳の原型的な食品とされています。

〇ヨーグルトの栄養



今では世界中で食べられているヨーグルトは、長寿になれる食べ物として、人気が出ました。

ノーベル賞受賞者のメチニコフ博士が、ブルガリアで100歳以上の元気なお年寄りが多い理由を研究した結果、ブルガリアヨーグルトに含まれるブルガリア菌という乳酸菌を発見したことがきっかけです。

この乳酸菌が腸内環境を整えてくれることがブルガリア人の長寿の秘訣であるとして、1907年に「不老長寿論」を発表したことで、ヨーグルトが一躍有名になりました。この時期に、日本でもヨーグルトの製造が始まっています。

ただ、その後の研究により、ヨーグルトの乳酸菌は生きた状態で売られているものの、胃酸で死滅し、生きたまま腸に届かせるのはなかなか難しいことが明らかになりました。

しかし、乳酸菌は死滅したとしても、腸内の善玉菌のエサになるので、腸内免疫力向上には役立つということもわかってきました。

日本人は牛乳を飲むとお腹を壊しやすい、「乳糖不耐症」の人が比較的多い人種なのですが、ヨーグルトは乳酸菌に比べて乳糖が分解されて少ないので、お腹の心配をせずに、カルシウムをとることができます。

〇インドの伝統料理 タンドリーチキン



タンドリーチキンは、鶏肉を「ダヒ」という発酵乳につけて作るインドの代表的な鶏肉料理です。

このダヒに含まれる乳酸の働きによって肉の筋繊維をつなぐ膜が溶かされて隙間ができ、そこに肉汁が溜められることで、柔らかくジューシーな仕上がりになります。

防腐効果と脱臭効果があるダヒの働きによって、鶏肉独特の臭みが消えて肉の旨味が増します。

今回はこのダヒをヨーグルトに置き換えて、タンドリーチキンを作っていきたいと思います。

〇タンドリーチキンの作り方(3人分)

<材料>
鶏むね肉 大1枚 350g程度
ブロッコリー 1/2個
赤パプリカ  1個
塩 少々

A
にんにく(おろし)  1片分(小さじ1)
カレールー(刻む)  1〜2かけ
ヨーグルト(プレーン)  大さじ5
トマトケチャップ  大さじ3
塩 小さじ1/3
油 適量

<作り方>
1 ブロッコリーとパプリカは食べやすい一口大程度に切り、鶏もも肉は1枚を8等分程度に切り塩をまぶす。カレールーは刻んでおく。



2 ビニール袋にAの調味料を入れ、カレールーを手でつぶしながら全体をよく混ぜる。



3 2のビニール袋に、2の鶏肉を入れて手で軽くもんでから10分以上置いておく。(時間があれば冷蔵庫に入れて30分以上置いておくとより柔らかくなります)



4 フライパンに油を大さじ1程度熱し、ブロッコリーとパプリカを1、2分炒めて火が通ったら盛りつけ皿に取り出す。

5 同じフライパンを再び強火にかけ、鶏肉を調味液ごと入れて中〜強火でこんがり両面焼き色がつくまで焼いたら、焦げないよう弱〜中火にして5〜6分程度焼く。



中まで火が通ったら火を止めて、皿に盛りつける。

※カレールーで作るので、余ったらカレーライスに。小さなお子様がいる場合は、「甘口」を使えば辛くないタンドリーチキンになるので、家族みんなで食べられます。

ご自宅でも簡単にできるので、エスニック気分を味わいたいときに、ぜひ作ってみてくださいね。

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執筆者プロフィール
りんひろこ



京都で学んだ懐石料理や、大学時代に時代に留学していた台湾料理、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。 言語聴覚士としての病院勤務経験を生かした介護食や嚥下食、離乳食の提案も行う。

「みなとキッチン」料理教室を2010年より主催。