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想像力を育てるヒントがいっぱい!
おばけ・ハロウィン絵本4冊




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クリスマスと同じくらい日本でも親しまれるようになったハロウィン。

渋谷や六本木では、仮装した大人たちが夜な夜な集まる景色も定番となりつつあります。

そんなハロウィン文化の到来と共に、日本人作家によるハロウィンの絵本も増えてきました。

今回は、たくさんあるおばけやハロウィン関連の絵本の中から、小学生の子どもたちに人気があったおばけ絵本、ハロウィン絵本を紹介します。
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おばけがごはんをたべたらどうなる!?七変化が楽しい『おばけパーティ』



『おばけパーティ』ジャック・デュケノワ(著)/ おおさわあきら(訳)/ ほるぷ出版

ふるいおしろで開かれるのは、おばけたちのパーティー。
おいしいごはんをお目当てにあつまるおばけたち。

おいしいごはんに舌鼓を打っていると…
あらあらふしぎ! 食べものと同じ色になっちゃった!

カクテルの色、かぼちゃの色…そしてスペシャルメニューはとうめいな色!

リズミカルな言葉に合わせて、おばけたちの七変化を楽しめる絵本です。

以前、1年生の授業で読み聞かせをしたことがあるのですが、子どもたちが真剣に聞いてくれたのを、今でも懐かしく思い出します。ラストには、ちょっとした「いたずら」もありますよ。

シリーズで出ているので、この絵本が楽しいと思ったら次の絵本に、と 手を出しやすい人気シリーズです。

ハラペコよりこわいものはない!?『おばけやしきへようこそ』



『おばけやしきへようこそ』キッキ・ストリード(著)/ エヴァ・エリクソン(絵)/ オスターグレン晴子(訳)/ 偕成社

森で迷子になった女の子。やっと見つけたお屋敷で助けを求めますが、そこはなんと、おばけやしき。

久しぶりのお客さんに浮足たつ怪物や魔女たちは、喜んで女の子を迎え入れます。

ここから女の子の悲鳴が響くお話かと思いきや…。女の子は驚きません。お腹がすいてそれどころではなかったのです。

魔女の作るおどろおどろしいスープには目もくれず、好みの夕飯をオーダーしたり、大きな怪物が登場してもたしなめてしまいます。

絵本の読み聞かせをしながら「どうかな、こわい?」と聞くと「ううん、こわくないよ!」と子どもから返ってくることが多い絵本です。

「こわくない!」と何度も話すうちに本当に怖くなくなるような、子どもたちを勇気づけてくれる絵本です。

ハロウィンで賑やかな夜、夜空では…?『ハロウィーンの星めぐり』



『ハロウィーンの星めぐり』ウォルター・デ・ラ・メア(詩)/ カロリーナ・ラベイ(絵)/ 海後礼子(訳)/ 岩崎書店

ハロウィンの夜は、子どもたちも外出が許される日。楽しそうに歩き回ってお菓子に夢中な子どもたち。

そのとき、夜空では一体何が行われているのでしょう…?

『ハロウィーンの星めぐり』の主役は、子どもではなく夜空を駆ける魔女。

魔女たちもこの夜はちょっと大胆に星空をほうきでドライブしています。

驚いているのは動物たちだけ。大人も子どもも気づいていません。ハロウィンの夜、空ではどんなことが起こっているか、想像力が広がる絵本です。

作者はウォルター・デ・ラ・メアという児童文学作家であり詩人。日本語訳で楽しんだ後は、ぜひ、原書である英語も楽しんでみてください。

英語の詩の響きもまた、日本語とは違う楽しさがありますよ。

大人の目線でハロウィンを見つめる『アイスクリームが溶けてしまう前に』



『アイスクリームが溶けてしまう前に』小沢健二と日米恐怖学会(著)/ 福音館書店

ハロウィンの本場、アメリカ。
お気に入りの衣装を身に着け、町に繰り出す様子を、大人たちはどのように見守ってきたのでしょう。

『アイスクリームが溶けてしまう前に』は、大人目線でのハロウィンの様子が綴られています。

100年程前の大人と子どもの取引から始まり、子どもたちの衣装のこだわりへと話は移ります。

始めは手作りの衣装に喜ぶけれど、やがて既製品へ。そしてまた手作りに戻るのですが、それがとても微笑ましい理由でした。

アメリカの家庭にとってハロウィンは、ただ仮装をしてお菓子を食べるイベントなのではなく、子どもの成長をありありと映してくれるイベントなのですね。

アメリカのハロウィンについて、少し理解が深められる絵本です。



「おばけ」と「お菓子」。どちらも正反対のようでいて、子どもたちの夢見る力や想像力をかき立ててくれます。

その2つが合わさったハロウィンとなれば、子どもたちがそわそわするのは当たり前。

学校では仮装こそできないものの、給食ではハロウィン料理を出して、子どもたちを喜ばせていました。

「芸術の秋」でもあるハロウィンの時期。親子で思い切り想像力をフル回転して、仮装や料理に取り組んでみるのはいかがでしょうか。

想像のヒントは、絵本の中に隠れていますよ。

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執筆者プロフィール
絵ノ本桃子


区立図書館勤務後、育児をきっかけにシェア本屋「せんぱくBookbase」を開店。和室のある本屋として町で暮らす家族にとって読書の楽しみを提案している。本屋運営の傍ら、学校図書館勤務を経て、現在は不登校の子たちの学習をサポートしている。3児の母。

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