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私がいることで、会社や上司にプラスになることって、あるんでしょうか?

<3つの側面から考える!ワーママが職場や家庭に与えるよい影響について>


〜キャリアプランはいらない〜
想像以上の自分に会えるキャリアのつくり方 キャリアコンサルタント 篠田恵です。

私は35歳以降、ちょっとユニークなキャリアを歩んでおりまして、14年間勤めたルイ・ヴィトンジャパンを退職後→専業主婦→アロマ講師→子育て支援代表→キャリア支援で独立→キャリアコンサルタント国家資格取得…とライフシフトを重ねてきました。

昨年、43歳で2人目を出産。現在、1歳の娘と小3息子の子育てに日々奮闘中です(汗)

ここでは、育児期まっ最中のキャリアコンサルタントとして、現場でのリアルな声を交えながら、

「先が見えずに悩んでいるのは自分だけじゃないんだ」

「育児と仕事の狭間で葛藤しながらも、行動し続けている人がいるんだ」

「これなら私にもできるかもしれない」

といった気づきや発見から、未来へ繋がる一歩を踏み出したくなるようなコラムを連載していきたいと思います。

では、初回の今日は、現場でよく聞くお悩みです。
「私がいることで、会社や上司に、プラスになることって、あるんでしょうか?」

こうした、ワーママの存在価値についてのお悩みについて、一緒に考えてみたいと思います。

復職後って当然ながら、ブランクのせいで本調子でなかったり、夜泣きや授乳で寝不足だったり、保育園からの呼び出しで調整業務が増えたりと、一筋縄ではいきません。

以前のように働けなくて、全てが中途半端に思えるがゆえに、「昔はもっとできたのに…」と、落ち込んでしまうことってありませんか?



「残業ができず、仕事が終わらないんです」

「求められる成果を出せず、上司から評価してもらえません」

「子どもの病気で急な予定変更が続き、謝りっぱなしで肩身が狭い」

そんな日常を繰り返した結果、

「迷惑かけてばかりで、私は、会社や上司に貢献できているんでしょうか…」
と涙を流すワーママを何度も目の当たりにしてきました。

もし、あなたが、
「私って、お荷物なのかな」と感じているとしたら、お伝えしたいことは一つ。

あなたの存在は、迷惑なんかじゃない!!ってこと。

まずは、ワーママが日本社会に与えるよい影響について、考えてみましょう。コロナで日本の少子化問題(※1)が加速しているのは、ご存知でしょうか。



・そもそも母になる女性が減少し、晩産化が進行

・新型コロナによる将来不安で出産控えが増加

・2020年の出生数は87万人に減少(前年比2万6000人減)

・2021年は政府の推計より10年前倒しで80万人割れの予測

そんな加速する少子化の中で、あなたは子どもを産み、育て、働き続けている。

これだけでも充分に、少子化問題、労働力不足に悩む日本社会の役に立っていると思いませんか?

このように、ちょっと視点を変えて、自分の存在を遠くから眺めてみると、「私が悪いんだ…」という思い込みから脱出できて、今までとは違った視点で、自分のことを捉えられるようになります。

私のコラムが、ワーママたちが前向きな気持ちになるキッカケとなればとても嬉しいです。



では実際に、あなたを取り巻く環境を3つに分けて、ワーママが与えるプラスの影響について考える練習をしてみましょう。
(よかったら、5分間で、紙に書き出してみてください)

1.会社や上司にとって
2.職場の同僚。後輩にとって
3.家族にとって




いかがでしたか?
現場でも、「プラスの影響なんて、考えたことなかった」という反応が大半です。なかなか難しかったのではないでしょうか?

以下、考えられる複数のケースをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1.会社や上司に与えるプラスの影響



・ワーママ、女性目線のサービスの発想&提案ができる(※2)

・限られた時間内で生産性をあげるタイムマネジメント力が高い

・ワーママが働きやすい会社として企業イメージが向上し、優秀な女性の採用につながる

→(※3)「北欧、暮らしの道具店」の運営会社クラシコムは、従業員の8割が女性。
(※4)店長の佐藤友子さんはワーキングマザー

・子育てだけでなく、介護、治療と仕事の両立など、制約のある部下をどのようにしてマネジメントし、成果につなげていくかに取り組むことで、上司のマネジメントスキルが向上する

→(※5)イクボスプロジェクト:部下のキャリアと人生を応援しながら、結果を出しつつ、自らの人生も楽しむことができる上司を増やす全国的な取り組み

2.職場の同僚や後輩に与えるプラスの影響



・子どもがいてもこんな風にして、働き続けられるんだ!と、自分より先に課題に向かっている先輩として、後輩たちの身近な相談相手になれる

・子育ては計画通りになんていかない!保育園からの呼び出し、急なトラブル対応は日常茶飯事。そんな時に備えて、リスクマネジメントを意識しているワーママは85%(※6)危機管理力がスゴイ!

・仕事だけじゃなく、子どものこと、家事のこと、一度に複数のことをこなすマルチタスクスキルが高い!

3.家族に与えるプラスの影響



・家庭と仕事をうまく両立している母親の姿が子どもたちのロールモデルとなる可能性が高い
→(※7)ハーバードビジネススクールマクギン教授による研究結果より

・妻に収入源があるということが、夫のキャリア支援(転職・退職)につながる

・ダブルインカムなので、病気や怪我・失業など、何かあった時のリスクを分散できる

いかがでしたでしょうか?
ワーママが職場や家庭に与えるプラスの影響についての事例をご紹介いたしました。

このように、行き詰まったり、落ち込んだり、自信をなくして辛くなった時は、一度立ち止まって、違う視点で自分を俯瞰してみるのがオススメです。

とは言っても、自分1人では難しい…

そんな時に、お話を伺って情報を整理しつつ、あなたの鏡となりながら一緒に問題解決のお手伝いをするのが、私たちキャリアカウンセラーの大事な役割の一つなのです。

最後に…
あなたの存在は、迷惑なんかじゃない!

家庭にも、職場にも、会社にも、日本社会にも役に立っている!

未来を生き抜く子どもたちは、きっとあなたの背中を見ていますよ、きっと。(そう願いたい!!)

次回以降も実際の現場やキャリア講座でお伝えしている内容を、出し惜しみなく、お伝えしていきますので、どうぞ、お楽しみに!

【参考記事】
※1「新型コロナで加速する少子化」(時論公論)
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/444627.html

※2 消費における購買意思決定権をもつのは、女性が8割 ミレニアル世代では「夫婦で決める」がスタンダードに(株式会社MaVie)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000046722.html

※3「北欧、暮らしの道具店」の運営会社クラシコムは、従業員の8割が女性。週1回以上サイトに訪れるリピーターが96%と熱狂的ファンを獲得している。
https://withnews.jp/article/f0200715001qq000000000000000W0es10205qq000021477A

※4【はたらくを考える】後編:ワーキングマザーを助ける「ちょうどいい」の見つけ方(対談!サイボウズ中根さん×店長佐藤)役に立った!「働くお母さん」の経験
https://hokuohkurashi.com/note/94559

(※5)これからの時代に求められる管理職「イクボス」とは〜
FJが提案する管理職養成事業 イクボス・プロジェクト
https://fathering.jp/activities/iku-boss.html

※6 職場復帰は子どもを巻き込むのが効果的?ワーママの危機管理意識は85%!【復職準備に関する調査】
https://kidsline.me/magazine/article/85

※7 ハーバードビジネススクールKathleen McGinn教授による男女3万人から集めた研究結果より
https://hbswk.hbs.edu/item/7791.html
https://tabi-labo.com/150630/children-working-mothers

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執筆者プロフィール
篠田恵


国家資格 キャリアコンサルタント/育休後アドバイザー

1977年北九州生まれ。大学卒業後、ルイ・ヴィトンジャパンに14年勤務後独立。

全国5店舗200名の人材育成を経験する中で、問題児が別人のように化ける姿を目の当たりにし、唯一無二のキャリア開発にやりがいを見出す。キャリア形成支援歴は15年間でのべ700名。

篠田恵さんのプロフィールの詳細はこちらをご覧ください