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発達障害・グレーゾーンの子どもがすぐに動けるようになる指示出しのコツ



発達障害・グレーゾーンの子どもに「お着替えなさい!」「夕飯だからお片付けしなさい!」と伝えても言うことを聞いてくれない、なんてことはありませんか?

子どもに何度指示を出しても全然動いてくれないんです!というお母さんの悩み、よく伺います。

実は、これは発達障害の診断がある子もない子も共通してあるお悩みなんです。声をかけても動かない子どもに、ついイライラしてしまうお母さんは多いかもしれませんね。

日常生活でお母さんが子どもに伝える言葉は、どうしても「指示」が多くなります。

一気に多くのことを伝えると子どもは理解に時間がかかったり混乱してしまったりするので、すぐにイメージして行動に移せるように、「指示は短く簡潔に!」を意識するだけでかなり改善します。

しかし、簡潔の意味を誤解してしまうとむしろ逆効果になる、というのはご存じでしょうか?

例えば、「お片付けしなさい」「ご飯だよ」「お着替えしなさい」といった言葉は確かに簡潔です。

しかし、この一言でうまくいくのは、その言葉だけで何をすべきか子どもが思い浮かべられる場合だけなんです。

子どもの脳は大人に比べて情報処理のスピードがゆっくりで、一度にたくさんの情報を処理することが難しいという特徴があります。

ですから、「お片付けしなさい」という声かけも、何を片付けるのか?どこに片付けるのか?まで具体的に伝えてあげないと、子どもはやるべきことをイメージすることができず、どうしたらいいのかがわからないため行動できません。



声をかけられた子どもは、脳の中でどうしたらいいのかを考えてイメージする、そして行動に移すという2つのステップを踏んでいます。

ところが、「考える」ことが面倒だったり、考えてもよくわからないとなると、当然、行動することができません。

ですから、考えなくてもすぐに行動できるように、できるだけやってもらいたいことを細分化して具体的な指示を出すこと。

例えば「その洋服、このカゴに入れて♪」と言えば、考える必要がないくらい具体的な指示なので、すぐに行動に移すことができます。

つまり、「考える→動く」という2ステップを、指示の出し方で「動く」という1ステップにすることが、すぐに行動できる子にするコツです。

さて、ここでもう押さえるべきポイントがあります。

実際にやってみると、短い指示で理解しているはずなのに、子どもが動いてくれないということが起こります。これは、何をすべきか理解はできているけれど、「行動する意欲・やろうという気持ち」が湧かないという状態です。

例えば、遊びに夢中になっている子どもに、「おもちゃを箱に入れようね」と言うだけでは、「よし!やろう」という気持ちは起きませんよね。

聞いてわかりやすいということと、気持ちが高まって実際に行動に移せることは脳の働きからしても別のもの。

上手な行動の促し方というのは、理解しやすい具体的な指示を出すことと、子どものやる気を高める声かけをすることの両方がないといけません。

そのために、いきなり指示を出すのではなくて、今やっていることを褒めてから指示を出しましょう。

例えば、「お風呂に入ったあとは、ママと一緒に絵本を読もう!」とか「かっこよくなる方法があるんだけど、知りたい? あのね、外に行くときには帽子をかぶるのが一番かっこいいんだよ」



といった、お子さんがワクワクする言い方に変えてみてください。きっと、何度言っても動かなかった子が、自分から行動してくれるようになりますよ。

お母さんの指示でお子さんが動くことができたときは、きちんと褒め言葉を伝えることも忘れずにしてあげてくださいね。

子どもがすぐに動きたくなる魔法の言葉かけでイライラを減らして、ママが笑顔で過ごせるようになりますように。

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執筆者プロフィール
吉野加容子



親子のコミュニケーションをスムーズにして子どもの発達を加速させる
発達科学コミュニケーショントレーナー

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