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目標がないなんて、上司には言えません
<キャリアプランはなくてもいい!それでも準備できることはある>


One more career  キャリアコンサルタント 篠田恵です。

連載2回目の今日は
今後の目標が見出せず悩んでいる方に
とっておきの「キャリア理論」をご紹介します。

◎キャリアビジョンがないなんて、上司には言えない

バリバリ働くキャリアウーマン、いわゆるバリキャリだった方が産後に陥りがちなことのひとつが、仕事における目標の喪失ではないでしょうか?



●産後に復帰したものの、今の会社で管理職になりたいわけでもない

●家のローンもあり転職して、年収を落とすわけにもいかない

●じっくり考える時間がとれないまま、目標もなく働いてしまっている

こうした日々のモヤモヤは、ワーママ共通の悩みなのかもしれません。そんな心理状態なのに、上司との面談で今後のキャリアビジョンや目標を聞かれても、正直どう答えていいのかわかりませんよね。

コロナで在宅勤務が増えたことで、社内でのリアルなコミュニケーションが激減した影響もあってか、

「先がどうなるかなんて描けなくて、これからどうしていきたいのかも、正直わかりません。でも、そんなこと、とても上司には言えなくて…」

といった、キャリアビジョンに関する悩みを抱えている女性が増えたように感じます。

実際、1歳児の子育て中である私自身も、キャリアコンサルタントという肩書きでありながら、自分自身がこの先どうやって働いているのかなんてわかりません。

正確には大きなキャリアビジョンはあるのですが、綿密なキャリアプランはあえて作っていないというのが現状です。



綿密なキャリアプランを作らない方が先行き不透明な今の時代に合っているということに気づかせてくれたのが、後ほど紹介するある1冊の本でした。

◎「キャリアプランや目標って、ないといけないんでしょうか?」

「今後のキャリアが描けないんです」

と、ご相談にいらっしゃる方に対して、私が問いかけるようにしているのは次のような質問です。

「キャリアプランや目標って、〇〇さんにとって、どんなものなんですか?」

大体、「うーーーん」と考えてから、個々の目標やキャリアプランに対する考えや思いをお話ししてくださいます。

かくいう私も、前職ルイ・ヴィトンでストアマネジメントをしていた頃は、「目標はあって当たり前」でした。

自分の立てた目標を達成するためにアクションプランを考え、チームをリードするのが私の大事な役割だと思っていたからです。

そして35歳で退職してからも、目標を立ててアクションプランを練り、PDCAサイクルを回すように努力し続けてきました。

しかし、子育て中は笑えるほど予定通りにはいきません(もはや笑えない)。

転勤・復職・保活・プレ幼稚園・私立幼稚園受験・小1の壁・引っ越し・2人目不妊治療・コロナ・妊娠・出産・ワンオペ育児…。

次から次に、ライフイベントが目白押しで、計画を立てても思った通りにうまく進むことなんてないからです(涙)

そのうち私は、計画を立てるコト自体に
疑問を感じるようになりました。

皆さんは、いかがですか?
「計画通りの人生を、歩んでらっしゃいますか?」

◎もうキャリアプランはいらない!

計画を立てることに意味を見出せなくなった頃、私は、ある1冊の本に出会いました。



それが、『その幸運は偶然ではないんです! 夢の仕事をつかむ心の練習問題』という本です。

「計画的偶発性理論」を提唱したスタンフォード大学 クランボルツ教授と、カリフォルニア州立大学 レヴィン教授が著者。

人生はハプニングの連続だけれども、その偶然の出来事をうまく幸運に変える方法として、「普通の人たち」45人の実例やワークが紹介されています。

私は、この本とキャリアコンサルティングの仕事を通して、変化の激しい時代における新しい目標の捉え方を学び、

「計画を立てられない、それでも、いいんじゃないか」

と、目標に対する考え方が大きく変わりました。その結果、あえて計画をしないことで、どのような想定外の未来が訪れるのかにワクワクするようになったのです。

◎計画的偶発性理論とは

冒頭でご紹介した、今後の目標が見出せず悩んでいる方に、知っておいていただきたい「キャリア理論」とは、先ほどの本の中に書かれている「計画的偶発性理論(プランド・ハプンスタンス・セオリー)」です。

計画的偶発性理論とは、カンタンにお伝えすると、偶然は避けられない。それでも、偶然を活かすために、準備できるコトがある、という考え方になります。

【計画的偶発性理論の5つのポイント】

1)好奇心:新しい学習機会を探る

2)持続性:後退にも関わらず努力を払う

3)柔軟性:態度をかえる、状況を変える

4)楽観主義:可能な限り達成可能な新しい機会を見出す

5)リスクテイク:不確実な中でも行動を起こす

変化が激しすぎる今の時代において、

・目標設定できない
・設定した目標を見直さないといけない
・先が見通せない

それでも、「やってみる」ことの大切さを教えてくれる理論だと私は捉えています。



さて、今日のコラムは、いかがでしたか?

今回は、キャリアプランはなくてもいい! それでも準備できるコトはあるというテーマで、先が見えない、目標がもてない時代の新しいキャリアの考え方として「計画的偶発性理論」をご紹介いたしました。

◎12月は「偶然を活かす 5つのポイント診断」

次回は、偶然を活かすための「5つのポイント診断」と題して、5つの中でも特に
自分が得意なスキルが何かをプチ診断したいと思います。



自分の得意なことを知って、そのスキルを起点にチャンスの神様の前髪を掴んでいきませんか?

ではまた、来月お会いできるのを楽しみにしております。

One more career キャリアコンサルタント 篠田恵でした。

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執筆者プロフィール
篠田恵


国家資格 キャリアコンサルタント/育休後アドバイザー

1977年北九州生まれ。大学卒業後、ルイ・ヴィトンジャパンに14年勤務後独立。

全国5店舗200名の人材育成を経験する中で、問題児が別人のように化ける姿を目の当たりにし、唯一無二のキャリア開発にやりがいを見出す。キャリア形成支援歴は15年間でのべ700名。

篠田恵さんのプロフィールの詳細はこちらをご覧ください