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お友だちとのコミュニケーションや集団活動が苦手な子どものためにやるべきこと



もうすぐクリスマス!お友だち親子で集まってクリスマスパーティーされる方も多いのではないでしょうか?

ただ、みんなで集まって楽しく過ごす場面でも、発達障害の子どもやグレーゾーンの子どもの中には集団活動が苦手で、自分から距離をおいてしまう子、遊びたいのに関われない子がいます。

例えば、大勢の人や騒がしい場所が好きではない、自分のペースやルールが最優先になる、といったタイプの子の場合は、お友だちとあえて一緒に遊ぼうとはしないでしょう。

また、自分の言いたいことばかりしゃべってしまう、順番やルールが守れない、勝敗にこだわりすぎるという子の場合には、相手から敬遠されてしまうということがあるかもしれません。

そんな様子があると、なんとか周囲の子と良好な関係をつくれるようにしないと…と心配になるお母さんも多いのではないでしょうか?

人との付き合いを避ける傾向が強いのは、自閉症スペクトラム(ASD)タイプのお子さんであることが多いです。

これは、目に見えないルールを理解したり、雰囲気を感じとったり、表情を読んだりすることが苦手で、臨機応変な対応が得意ではないという特性とも関係しています。

自分の想定外のことをする「子ども」は、彼らにとっては天敵であるかのように感じるので、同年代の子どもとの関わりはどうしても少なくなってしまいます。

つまり、友だち付き合いを避けてしまうお子さんは、人間関係が「苦手」なのではなく、そもそも人と絡むのが好きではない、と捉えた方が適切です。

けれども、園や学校で集団から外れている我が子を見ると、お母さんとしてはなんだか寂しかったり、焦ったりしてしまいますよね。



将来のことを考えて、人とのやりとりを通してコミュニケーション力を鍛えたい!と思うのも親心。

つい、友だちと遊ぶように勧めたり、一緒に遊べる機会をセッティングしたりしていませんか?

例えば、子どもが1人で行動しているときに、集団に入れようと「みんなと一緒に遊ぼうよ!」「楽しいよ!」 などと声をかける場面はよくあるかと思います。
1回や2回の声かけでは動かない子も、何回か声をかけると輪の中に入る場合もあるので、お母さんも正直ホッとしますよね。

楽しく遊べるかな?と心配しながら見ていると、早速トラブル発生!
そんなとき、どうしますか?

お母さんとしては、「それも経験!」と思いがちですが、これが実はNGなんです。

こうしたトラブルやうまくいかなかった経験は、「あ〜やっぱり、人と遊ぶのは楽しくない!思い通りにいかない!」と、嫌なコトとして記憶されてしまうからです。

そうすると、ますますお友だちと遊ぶよりも、自分一人で遊んでいた方が楽しいと思ってしまいます。

それだけでなく、お母さんの「お友だちが遊びたいって言ってるよ」とか「楽しいから遊んでごらん」などの声かけが「嘘だった…」となることで、お母さんの言葉を信用してもらえなくなる可能性もあるのです。

こういった経験によって、さらに集団活動から遠のくようになります。

こんなお子さんにはどう対応すればいいのか、2つの対応方法をご紹介します。

まずは、心配しないで1人遊びを見守ること。

ASDタイプの子は、友だちから弾かれているワケではなく、自ら距離をとっているのです。

お母さんとしては不安かもしれませんが、その方が本人は楽しいし、落ち着くし、自分の好きな遊びに没頭できるのだ、と考えてくださいね。



次に、お子さんが集団で活動するときは、絶対に失敗させない準備をすること。

発達障害・グレーゾーンの子にとって「嫌い」「苦手」ということは、脳が拒絶するほどにそのことに対して脳が働きにくい状態、ということです。

本人の気持ち次第とか、根性とか、やる気の問題ではありません。

つまり、子どもに過度に無理をさせるのではなく、失敗しないよう十分な対策をしてから、子どもに「お友だちと遊ぶのも悪くないな」と思わせる作戦と準備が大切なのです。

例えば、
・子どもの好きな活動を用意する
・活躍できる役割を与える
・興味を持たせる仕掛けをする
・肯定的な声かけをする

など、失敗体験にしないために周りの大人が事前に準備できることはたくさんあります。

ぜひ「みんなと遊ぼう!」と声をかける前に、事前準備をしっかりして、お友だちとの関わりを楽しかったと思える成功体験につなげていってくださいね。

楽しかった経験が積み重なることで、お友だちとのコミュニケーションや集団への苦手感、抵抗感はぐっと低くなっていきますよ。

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執筆者プロフィール
吉野加容子



親子のコミュニケーションをスムーズにして子どもの発達を加速させる
発達科学コミュニケーショントレーナー

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