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【子どもと作れる発酵料理】

もっちり食感でお腹も大満足の
「中華風サンドイッチ」


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外食する機会が減って、家族で食卓を囲む時間が増えた今、毎日の食事づくりに頭を悩ませている方も多いはず。

そろそろ自分の作るお料理の味にも飽きたよ! そんなママたちが笑顔になるレシピを、料理研究家のりんひろこさんがお届けします。

お子様と一緒に簡単に作れる、美味しくて栄養たっぷりの発酵料理をご堪能ください。
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〇中国全土で主食とされる饅頭

ぽかぽか暖かい季節の春は、お弁当をもって川原や土手、公園などでピクニックはいかがですか?

今回は、外で食べるのにぴったりの、蒸し器で簡単に作れる中華風サンドイッチの饅頭(まんとう)をご紹介します。

饅頭とは、例えるならば肉まんや餡まんの皮の部分だけで作られた中国伝統の蒸しパンで、おかずと一緒に主食として食べられています。その歴史はとても古く、3世紀の三国時代より神に献げるお供え物として作られていました。

日本には南北朝時代に宋から渡来した林浄因(りんじょういん)によって伝えられたのが始まり。肉食を禁じられていた禅僧らが、中にあんこを入れたことから饅頭(まんじゅう)が誕生しました。

今でもお祝いの席で「紅白饅頭」が配られたり、饅頭が神様や仏様へのお供え物に使われるのも、その名残だと言われています。

〇中国の饅頭はどうやって作るの?

和菓子の饅頭(まんじゅう)は、重曹やベーキングパウダーで膨らませるのに対し、中国の饅頭(まんとう)は西洋のパンと同じく、酵母で発酵させる発酵食品です。

饅頭の酵母に西洋のパンと同じく「ドライイースト」を使うことが多いのですが、昔ながらの製法は、水と小麦粉を練ったものを自然発酵させて元種(老麺)を作り、それを酵母に饅頭を作るというものでした。

この生地は、少し取り分けておいた前日の生地に、水と小麦粉を足してまた発酵させるという、継ぎ足し方式の「老麺法」で作ります。何年もかけて熟成発酵させていくことで強い菌だけが生き残り、風味豊かな饅頭になるのです。

中には4世代、100年以上に渡って継ぎ足した老麺を使っている店もあるほど。この老麺で作った饅頭の滋味深い味は、一度食べたら忘れられません。

我が家の冷蔵庫にも、私が数年前におこした老麺が眠っていて、いつでも老麺饅頭が作れるのですが、老麺を作るのは時間がかかるので、今回は初めての人でも作りやすい、インスタントドライイーストを使った饅頭をご紹介します。

〇饅頭の作り方(4人分)【所要時間 約60分】

<材料>
強力粉 80g
薄力粉 120g
インスタントドライイースト 3g小さじ1
砂糖 大さじ2
サラダ油 小さじ1
冷水 100ml

<作り方>

1. ボウルに冷水以外のすべての材料を入れ、全体に冷水を回し入れたら、すぐに泡だて器でぽろぽろになるまで混ぜる。

2. 手でこねていき、ある程度まとまったら作業台に取り出す。表面がつやっとするまで、半分に折りたたんでは両手でこねる作業を15〜20回程度繰り返す。



3. ラップをして10分程度休ませる。

4. 4等分にちぎり分け、それぞれを丸める。

5. 一回り大きく切ったオーブンシートに丸めた生地を1個ずつ乗せた後、蒸し器かセイロに並べる。

※蒸し器がない方は、100円均一などにも売っているステンレスの折り畳み蒸し器などを、深めのフライパンに入れると代用になるのでおすすめ。



6. 表面が乾かないように鍋のふたを上にかぶせるか、濡れ布巾や濡らしたペーパーをかぶせ、大きさが2倍になるまで20〜30分程度常温において発酵させる。

※発酵時間を短くしたい場合は、約30〜40度のお湯を入れた鍋の中に蒸し器を入れて発酵させるとよい。

7. よく蒸気の上がった蒸し器かセイロで、中火で8〜10分蒸す。表面がふっくらとしてきたら完成!

8. 表面が乾かないように鍋のふたを上にかぶせるか、濡れ布巾や濡らしたペーパーをかぶせ、大きさが2倍になるまで20〜30分程度常温において発酵させる。

※発酵時間を短くしたい場合は、約30〜40度のお湯を入れた鍋の中に蒸し器を入れて発酵させるとよい。

9. よく蒸気の上がった蒸し器かセイロで、中火で8〜10分蒸す。表面がふっくらとしてきたら完成!



10. 饅頭は、マヨネーズをぬってレタスとハムを挟んだり、チャーシューを入れてもおいしいですよ。



【保存方法】
1個ずつラップに包んで冷凍すれば1〜2か月保存ができます。

食べる時は、冷凍のまま蒸し直すか、水分を吹きかけてからラップをしてレンジで加熱すると、ふっくらもちもちになります。
レンジで過熱すると硬くなりやすいので、数十秒単位で様子を見ながら加熱すること。

パンが発酵して膨らむ様子に、子どもたちも大喜びするはずです。のんびりできる休日の朝に、ぜひ家族で饅頭作りに挑戦してみてくださいね。

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