子どもたちに楽しく「生きる力」を ママと子どものサポーター

小学生の子をもつママに届け!
「待ちかた」「見守りかた」を教えてくれる絵本4冊!




▼─────────────────────▼
子どもたちの想像力を育みながら日常の中で学びを深め、親子との対話のきっかけにもなる本。

我が子にも読み聞かせをしてあげたいと思う一方で、いざ書店に足を運んでみると、何を基準に選書すればいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。

本連載では、図書館司書をご経験後に、現在は子育てをしながら松戸市でシェア本屋「せんぱくBookbase」を営む絵ノ本さんに月1回、テーマに合わせて選書していただきます。
▲─────────────────────▲



のんびりだった春休みが過ぎ、新学期が始まりました。

知らない先生に、はじめての「教室」。

不安もあるけど、急に大人になったような高揚感も感じている様子です。

この時期になると、年長の面影が残る彼らが図書室で力いっぱいに「よろしくおねがいします!」と挨拶をしたときの、やる気がみなぎっている声や表情を、昨日のことのように思い出します。

自分自身を信じて、新しい環境で精一杯頑張ろうとしているこどもたちを、私たち母親はどう応援していけばいいのでしょうか。

新生活を始めたばかりで、親としてどうサポートしていけばいいのか悩んだときに、心強い味方となってくれる本を4冊、紹介します。

子どもの成長速度が不安になったら…『マルマくんかえるになる』


『マルマくんかえるになる』片山令子/文 広瀬ひかり/銅版画 ブロンズ新社

おたまじゃくしのおっぽがとれないマルマくん。がま先生に見守られ友だちと泳ぐ練習を始めます。

先生は特別なことは教えてくれません。その代わりに「時間」を用意してくれました。小学校になると、とにかく学習のスピードが速くて、なかなか足並みを揃えられないこともでてきます。

子どもが困っていたら「ゆっくりでいいんだよ」と優しく言ってくれるがま先生の言葉に、子どもも親も勇気づけられるはずです。

子どもの「冒険」を止めそうになったら…『くんちゃんのだいりょこう』


『くんちゃんのだいりょこう』ドロシー・マリノ/作絵 石井桃子/訳 福音館書店

小学生になると「ひとりで買い物行く!」「料理する!」と、ひとりで冒険したいことが増えてきます。

親はつい「まだ危ないよ」と言いたくなってしまいますが『くんちゃんのだいりょこう』のパパは「わたりどりと旅をする」という子ぐまのくんちゃんを「いってらっしゃい」と笑顔で送り出してくれます。

くんちゃんは冬眠が必要なのに! と不安そうなママ。でも答えは、くんちゃんが一番わかっていました。

「やってみな」と送り出すことは、いつ帰ってきても抱きしめる準備をしてくれているということ。その絶対的な安心感があるからこそ、子どもは自ずと答えを見つけることができるのです。

子どもの言動や行動が心配になったら…『ちいさな木あるがままに子育て』


『ちいさな木 あるがままに子育て』野村直子/著 小林マキ/絵 雷鳥社

小学生になると子どもに「任せる」ことが増える分、失敗もたくさんするようになると思います。

「忘れ物が多い」

「話を聞いてない…」

「こんなんでこの子、大丈夫…?」

そんなとき、親がつい手伝ってしまいたくもなりますが、そこをぐっと堪えて、この本を読んでみてください。

「森のようちえん」の活動を通じて、子どもを見守り続けてきた著者が、子どもの成長を植物に例えてわかりやすく教えてくれます。

紡ぎ出される言葉の一つひとつが、まるで育児に悩む母親に宛てられた手紙のようで、心が軽くなりますよ。

こどものみえない気持ちに寄り添うなら…『ちょっとだけ』


『ちょっとだけ』瀧村有子/作 鈴木永子/絵 福音館書店

もういっちょまえだな、と思えても、本音は甘えたいのが小学生。

『ちょっとだけ』に登場する女の子は、赤ちゃんに遠慮していつも「ちょっとだけ」頑張りつつも、甘えられる機会を探しています。

もしかしたら小学校という社会の中で頑張っているお子さんも、お母さんに甘える時間をこっそり探しているかもしれません。

お母さんに抱きしめてもらうだけで、子どもって笑顔になるんですよね。



こどもたちは学校で勉強を学び、人間関係を学び、日々たくさんのことを吸収して帰ってきます。

「どうだった?」と聞いても、学校での刺激が多すぎて、「わかんない」「べつに」「たのしかったよ」とシンプルな答えしか返ってこないかもしれません。

彼らにとって「家」は「復活の部屋」。

学校での見えない傷や疲れを家庭で癒して、次なる冒険の旅へと子どもたちが出発できるように、「秘密道具」のひとつとして「本」を紹介していきます。

絵ノ本桃子さんコラム一覧はこちらから

読み物連載 専門家たちの一覧はこちらから

最新読み物一覧ページへ