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仕事と子育てを両立させるには、
どんな判断軸を持つべきか




こんにちは。キャリアカウンセラーの水野順子です。

女性の育児休業取得率は8割を超え、子育てをしながらフルタイムで働き続けることが当たり前の時代になりました。

さらに、この一年間で政府による働き方改革やコロナ感染対策で浸透した在宅勤務の推奨によって、子育てと仕事が両立しやすい制度が急速に増えたと思います。



けれども、いくら制度や仕組みが増えても、女性にかかる子育ての負荷は大きいため、もっと上手に両立できる方法がありそうな気がして、もやもやすることってありますよね。

周囲のパパやママが、余裕がありそうに見えるのに対して、我が家はいつも精神的にも肉体的にもギリギリの状態…。もっとしっかり両立させなくちゃと、気持ちばかり急いてはいませんか?

つい忘れてしまいがちですが、子育て自体が初めての方は、仕事との両立も未知の体験です。最初から完璧にできるはずがありません。



子どもだって一人として同じではなく、家族の形や仕事スタイルも人それぞれ。最初から仕事と育児を完璧にこなそうとは思わず、できないものはできないと前向きに開き直ることが、うまく回すコツです。

その上で、家族にとって快適な両立の仕方を考えてみてください。

仕事は、「時間」と「成果」の二つの軸で、できたかどうかを判断すればよいのでシンプルなのですが、子育てはその二軸では測れないことばかりです。

まず、大前提として異なるのが、仕事は短期的視点で成果がわかりやすいのですが、子育ては何十年も続くものだということです。

つまり、基準となる時間軸が違います。



では、仕事と子育ての両立をどのように考えたらよいのでしょうか?

一つ目は、両立のゴールを少し先に設定することです。

子どもが社会人になる頃には、どのような自分でいられたらよいのか、子どもがどう育っているのが理想か、長い目で見た目標を定めてみてください。

それは自分自身のキャリア観や家族観を考えることでもあります。



二つ目は、仕事と子育てを両立させるための判断軸を持つことです。

側からみる分には、イキイキと仕事も子育ても楽しんでいるように見える人でも、

「幼い頃はずっと母が働いていて、家で一人で過ごす時間が長くて寂しかった。だから、我が子には同じ思いをさせたくないと思っているのに、今のように働き続ける自分でいいのか」

と葛藤していたりします。

けれど、じっくりその感情を紐解いていくと、そんな母の背中を見ていたからこそ、仕事は人生において必要なものだと思えていて、自分は働き続けたいと考えているのかもしれません。

楽しそうに働く自分を子どもにも見せたい、そんな気持ちが一番強いと思っている場合、両立した状態の判断軸の一つは、“仕事は楽しいもの” と子どもに感じてもらえる働き方をしていることです。

子育てと仕事を両立できている人とは、日々葛藤もあるけれど、これでいいんだと、自分自身に納得できている状態であること。

つまり、気持ちの面で仕事と子育ての両立ができている人とも言えます。



子どもが6ヶ月の頃は離乳食づくりが大変で、2歳の今はイヤイヤ期と、子育てでは時期によって大変だと感じることの性質が変わります。

時間の両立には、会社や自治体などの子育て支援を活用したり、時短グッズを導入したり、パートナーや周囲の人にヘルプを出すなどして、一人で完璧にこなそうとすることを極力減らしてください。

そして、気持ちの両立には、先の未来を見据えることです。

この子がもう少し大きくなったら、どんな自分でいたいのか、どんな家族でいられたらいいのだろうかと想像しながら、自分の価値観に合った判断軸をが持てるようにしてくださいね。

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執筆者プロフィール
水野順子


官公庁、企業人事、人材紹介会社勤務を経て、キャリアカウンセラーとして独立。こころとキャリアの専門家として、女性のキャリアデザイン、ダイバーシティ、女性の働き方を中心に幅広く活動中。今までに20,000人以上をカウンセリング。

得意コンテンツは女性のキャリア支援。女性のライフキャリアデザイン/ダイバーシティマネジメント/女性活躍推進/働く人のメンタルヘルス/働きやすい組織づくり