【篠田恵】自分の得意なスキルを意識的に活用し、偶然をキャリアに活かす方法<持続性スキルの活用事例と行動のヒント>

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2022.02.09

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【篠田恵】自分の得意なスキルを意識的に活用し、偶然をキャリアに活かす方法<持続性スキルの活用事例と行動のヒント>

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【篠田恵】自分の得意なスキルを意識的に活用し、偶然をキャリアに活かす方法<持続性スキルの活用事例と行動のヒント>

One more career 人生の選択肢を一緒につくるキャリアコンサルタント 篠田恵です。

前回は、「偶然を未来に活かす『5つのスキル』」の中から「好奇心」に着目し、その活用ポイントと活用事例、具体的アクションにつなげる質問の仕方をご紹介しました。

今回は、「好奇心」「持続性」「柔軟性」「楽観性」「リスクテイク」という5つのスキルの中から「持続性」を取り上げ、偶然を計画的に起こす方法についてお伝えします。

◎持続性スキルを活かすポイントは「どっぷり浸かってみること!」

以前配信したこちらの記事では、

Q2 持続性
人と比べれば粘り強く頑張れる方だ

という質問に対して、5段階評価をしていただきましたが、この持続性を活かすポイントは、ずばり「どっぷり浸かってみる!」ということです。

具体的にどうすればいいのかというと、「これだ!」って思ったことに関しては、嫌だなと思っても「一定期間どっぷり浸かってみる」ことが大事です。

その理由は2つ。

1つ目の理由は、好奇心を発揮して新しいことを始めても、すぐに偶然がやってくるわけではないからです。

2つ目は、一定期間どっぷり浸かってみることでしかわからないことがあるからです。例えば、今まで気づかなかった面白さに気づく、スキルが身につく、自分の好き・嫌いが認識できる、ここだけは譲れない価値観が明確になる、自分のことを深く理解できる、といったことになります。

もし今、あなたが子育て中で思うように働けない、スキルアップができない、今の会社では今後のキャリアビジョンが描けない、いっそのこと退職・転職しようかと悩んでいるのでしたら、次のように少し視点を変えてみてはいかがでしょうか?

・今いる場所でスキルアップできることはないか?

・今いる環境を活かして、人からありがとうと言ってもらえることはないか?

・場所を変えたら必要とされるスキルはないか、それを活用して複業から始められることはないか?

・子育て経験を仕事に活かすことで、スキルアップできることはないか?

このように、転職、退職以外の選択肢も視野に入れて今いる場所に一定期間どっぷりと浸かり、自分の可能性を試してみてからでも遅くはないと私は思います。


◎持続性スキルの活用事例

持続性スキルの活用事例としては、次のようなものがあります。

・始めた当初はうまくいかなくても、諦めずに続けた経験を振り返る

・そこから新たに得たスキル、人との繋がり、自分ならではの強み、大事にしたい譲れない想い(価値観)を、キーワードで書き出してみる

・キーワードで自分をタグづけする

・好奇心でやってはみたが、何か違うと思ったこと、どうしても継続できなかった理由などを振り返り、自分への理解を深める

つまり、持続できたことの中に、あなたらしさが凝縮されています。

成り行きだけ、勢いだけ、運だけで片足を突っ込んではみたけれど、なんか違うなと感じたのでやめました! ということが続くと、専門性やスキルが蓄積されず、時間だけが過ぎていき、自信を失うことになりかねません。また、周囲からの信頼を得ることも難しくなります。

何事も一足飛びに結果を出そうとするのではなく、土台を固めてじっくり取り組めるかどうかが、ポジティブな偶然を未来に繋げる際のポイントになります。


◎ここは譲れないと行動したことが、現在のキャリアにつながった

今からお話するのは、私自身のキャリアの遍歴です。

1:新入社員にも関わらず、「これ、おかしくないですか?」と3年間提案し続けた結果、新しい上司になったときに、「あなたはあなたらしさを活かし、もっと突っ走っていいよ」と希望のポジションに抜擢され、上司に後押ししてもらえた。

2:「子どもができない! だけど子育てはしたい!」だったら、今の自分にできることは全部やる! と35歳で腹を括り、転勤先の四国から神戸の病院に通い、体外受精にチャレンジ。結婚して5年で妊娠。

3:復職オファーをもらいましたが「マネジメントでの復職はできない」と宣告され、それでもお金のためではなく、働くことそのものが私にとっては報酬だったので、子育てしながら働く道を2年半模索。試行錯誤の末、未経験のアロマ講師で社会復帰。

4:目の前の人が1on1コーチングやOJTで激変する姿を目の当たりにして、人の変化や成長に関わる仕事を生涯やっていきたいと感じるようになる。紆余曲折を経ながらも諦めることなく、社内外で15年間キャリア開発やキャリア相談を仕事にしている。

いかがでしょうか?
全てに共通しているのは、何度失敗しても「これだけは譲れない!」という想いと意志を起点に、すぐに諦めずに一定期間継続して取り組んでいるということです。

好奇心を発揮して新しいことを始めても、すぐにチャンスが巡ってくるわけではありません。しかし、辛くてどうしようもない時期も諦めずに踏ん張れたのは、「何度失敗しても、これだけはやり続ける!」という強い意志があったからです。途中で自分を低く見積もり諦めていたら、今の私はいなかったと思います。

だからこそ、スキルをフル活用して持続的に取り組み、キャリアに新しい選択肢を見出して、人生に広がりをもたせていただきたいのです。

最後に、持続性を具体的アクションにつなげる1つの質問を贈らせてください。


◎持続性を具体的アクションにつなげる1つの質問

Q:あなたにとって、このためなら「何度失敗しても、何度だって挑戦するぞ!」って思うことは、なんですか?

具体的アクション:今うまくいっていないとしたら、少し見方を変えて、目の前のことに取り組んでみる。

物事がうまく進まない、人との関係性がうまくいかないときは、自分よがりな物の見方(=視野狭窄)の罠に陥っていることが多いです。

視野狭窄とは、ものごとの一面にしか注目できなくなり、その他の可能性を考えられなくなった状態を意味します。

日常の社外キャリアカウンセリングでも、悩んでいる方の多くは、視野狭窄の罠に陥り、2択でしか考えられずにドツボにはまっていることが多いです。


◎まずは、価値観を明確にすること

データによると、2択だけで意思決定をした場合の失敗率は52%に対して、3つ以上の選択肢を用意しておくと失敗率は32%まで下がるそうです。

まさに、過去の私がそうでした。

実は今でも時折、キャリアの選択について後悔することがあります。でも、ただ後悔しているだけでは何も変わらない!

もっと、キャリアの相談を専門家に気軽にできる場や人との繋がりがあれば、視野狭窄に陥らずに、もっとキャリア選択に幅が出て、後悔する人が減るのではないかと思います。

この想いで日々、社外キャリアコンサルタントや1on1コーチとして活動し、コラムやSNSやイベントで、発信し続けております。

「あなたの譲れない想いはなんですか?」

「ここが満たされるとエネルギーが上がり、満たされないとエネルギーが下がることはなんですか?」

ぜひ、あなたにとって、このためなら、「何度失敗しても、何度だって挑戦するぞ!」という想いを起点に、キャリアの可能性の芽を見つけて、育てていただきたいと思います。


次回は、「柔軟性」スキルのポイントと、具体的な活用事例、行動に繋がるヒントについて理解を深めていきたいと思います。

他者の視点を入れて、柔軟に考えてみるにはどうしたらいいのか、一緒に取り組んでいきましょう。

ではまた次回、お会いできるのを、楽しみにしております。
One more career キャリアコンサルタント 篠田恵でした。
 
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<執筆者プロフィール>


篠田恵

国家資格キャリアコンサルタント/育休後アドバイザー

1977年北九州生まれ。大学卒業後、ルイ・ヴィトンジャパンに入社13年勤務。

現在は、社外キャリアコンサルタントとして1on1コーチ、キャリア面談、セミナー、コラム執筆、複業キャリア支援、コミュニティ主宰等「キャリアに新たな選択肢を」をモットーに、自身も複業パラレルワーカーとして活動中。

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