【篠田恵】自分の得意なスキルを意識的に活用し、偶然をキャリアに活かす方法 <楽観性スキルの活用事例と行動のヒント>

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2022.04.15

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【篠田恵】自分の得意なスキルを意識的に活用し、偶然をキャリアに活かす方法 <楽観性スキルの活用事例と行動のヒント>

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【篠田恵】自分の得意なスキルを意識的に活用し、偶然をキャリアに活かす方法 <楽観性スキルの活用事例と行動のヒント>

One More Career 人生の選択肢を一緒につくるキャリアコンサルタント 篠田恵です。
 
前回は、「偶然を未来に活かす『5つのスキル』」の中から「柔軟性」に着目し、その活用ポイントと活用事例、具体的アクションにつなげる質問の仕方をご紹介しました。

偶然をミライに活かす「5つのスキル診断」

今回は、「好奇心」「持続性」「柔軟性」「楽観性」「リスクテイク」という5つのスキルの中から「楽観性」を取り上げ、偶然を計画的に起こす方法についてお伝えします。
 
◎楽観性スキルを活かすポイントは「チャンスに置き換えてみる

以前配信したこちらの記事では、

Q4 楽観性 
だいたい物事は楽観的に考える方だ

という質問に対して、5段階評価をしていただきましたが、この楽観性を活かすポイントとは、ずばり「チャンスに置き換えてみる」という思考法です。

うまくいかなかったらどうしよう……と悲観的に考えるよりも、変化を楽しんでしまった方が、チャンスを掴みやすくなります。

たとえ好奇心が強かったとしても、悲観的に考える癖があると行動に制限がかかり、新しい機会に飛び込むことはできません。

また、新しいことを始めてもすぐには結果が出ないので、諦めずにやり続ける忍耐力が必要となります。そんなときに、「なんとかなるさ」と、楽観的に変化を楽しむスキルが役立つのです。
 
幸福学を研究している慶應義塾大学 前野隆司教授の著書「実践 ポジティブ心理学」に、人は下を向いているときよりも、上を向いているときの方が、楽しい気分になるという研究結果が報告されていました。
 
つまり、「上を向いて歩くと幸せになれる」ということです。
 
また、笑顔の研究でも同様に、無理やりでも笑顔をつくると、楽しい気分になることがわかっています。なぜなら、脳が「笑顔になっているということは幸せなはずだ」と勘違いするからなのだそうです。
 
「楽しいから笑顔になるのではなくて、笑顔になるから楽しくなる」ということを、この研究結果は示しています。
 
幸せな気分のときに自分が無意識にやっていることを、日常でも意識してやってみると、自然と幸せ体質になれるんだそうです。
 
まさに、楽観性スキルの大切さを物語っていますよね。
 
もちろん、本物の自然の笑顔の方がいいに越したことはありません。でも、実際は楽しいことばかりではないし、そんなにいつも、笑ってばかりいられない。
 
だったらせめて、表情だけでも笑っていようよ。
 
下を向くんじゃなくて、上を向いて歩いてみようよ。
 
そうしているうちに、いつしかネガティブに考えていた自分が解放されていることに気がつきます。
 
楽観性スキルの活用事例をいくつか紹介させていただくので、ぜひ試してみてください。
 
◎楽観性スキルの活用事例

・過去、思い通りにならなかったけど、受け止め方を変えてうまくいった経験を振り返る
 
・辛い苦しい経験をどのように捉え直したのかを振り返る
 
・ネガティブな経験をポジティブに捉え直すことができたきっかけを振り返る
 
つまり、過去に思い通りにならなかったけれど、なんとか乗り越えることができた状況を振り返ることで、ネガティブからポジティブに思考を転換できたキッカケを認識して、活かしていこうという提案です。
 
ネガティブからポジティブにスイッチを切り替えられた過去の経験の中に、あなたのスキルアップや成長をサポートしてくれるトリガーが隠されているはずです。
 
当たり前すぎて気づいていない習慣や存在を、今一度丁寧に振り返ることで、楽観性スキルを意識的に活用していきましょう。
 
◎目の前のことに、ひたすら取り組んでみたら、たまたまうまくいった

今からお話するのは、私自身のキャリアの遍歴の事例です。
 
1.就活では受けた200社が全滅。私って社会に必要とされてないのかも……と落胆していたとき、本屋さんで「絶対内定」という本に出会い、1か月引きこもって自己分析から仕切り直す。
そして、キャラ違い、場違いのルイヴィトンを受け奇跡の内定。
 
2.大きな夢を抱き店舗に配属されたはいいが、思っていたのとまるで違う! とリアリティショック。
不平不満を言ってても何も変わらないということで本屋に通い、他ブランドの接客を研究して、先輩のいいとこ取りをしながら、自分が理想だと思う接客スタイルを現場で実験。夢中で取り組んでいたら、オーダー受注件数がトップに。
 
3.結婚して5年経ち、不妊治療をしても子どもができない。本屋さんで片っ端から不妊治療について研究し、ブログを読んで情報収集する。相談した先輩におすすめの病院を紹介してもらい、人工受精をすっ飛ばして体外受精にトライ。
なんの根拠もなく「なんとかなる」と思い、管理職との両立が難しくなったために退職。ここまでやってダメなら諦めがつくと思えるまでやってみた結果、授かることができた。

いかがでしょうか?
全てに共通しているのは、私の場合、悲観的な状況をプラスに転じるために、まずは情報収集することです。そこから、今すぐ取り組めることで、うまくいく可能性の高そうな方法を選択。
 
そして、一度決めたら、会社も辞めてしまうほどの真剣さで全力で取り組みました。その結果として、たまたまうまくいったという事例です。
 
苦しいときほど、その状況から逃げ出したくなったり、一気に状況が良くなることを求めがちですが、そんなときは一度冷静になって自分を取り巻く状況を客観視してみてください。
 
悲観的になっている自分を受け止め、楽観的に捉え直すためのキッカケを探すこと。
 
そうすると、徐々に徐々に状況が好転していきます。
 

何事も一気に好転する近道を探すよりも、まずは足元を固めることが、楽観性スキルを生かすためのポイントなのではないかと、私は考えます。
 
例えば転職のご相談をお受けする際も、まずは今の環境で他に取り組めることはないかをお話を伺いながら一緒に考えるようにしています。
 
すると、
「そういう捉え方があるんですね、やってみます」
と、転職を考え直される方も多々いらっしゃいます。
 
もちろん、転職する理由にもよりますが、冷静になって現状を俯瞰してみるためにも、まずは信頼できるカウンセラーやメンターに相談してみることをおすすめします。
 
最後に、楽観性を具体的アクションにつなげる1つの質問を贈らせてください。
 
◎楽観性を具体的アクションにつなげる1つの質問

Q:受け止め方をプラスに変えて、うまくコトが運んだ経験について
 
一体何が、そのキッカケになったのでしょうか?
 

今、このタイミングで思い出しながら、ぜひ書き出してみてください。
 
具体的アクション:
ネガティブからポジティブへ思考を転換するスイッチをあらかじめ準備しておこう!
 
幸福学の前野隆司教授の著書でも紹介されているように、ネガティブからポジティブへの切り替えは、日々のエクササイズでできるようになります。
 
私自身、幼稚園の頃は毎日、行きたくないよーと泣いていたくらい、昔からポジティブな性格だったわけではありません。
 
人生45年、自分の力ではどうしようもならない経験を、一つひとつ乗り越えてきた結果、以前よりは、なんとかなるさと捉えられるようになってきただけです。

今目の前のことに取り組むために、ネガティブをどうポジティブに変換できるか。
 
自分にとっての切り替えスイッチを準備しておくことで、楽観性スキルをチャンスとして活かすことができるようになります。
 
ぜひ、試してみてくださいね。
 
次回は、「リスクテイク」スキルのポイントと、具体的な活用事例、行動に繋がるヒントについて理解を深めていきたいと思います。
 
ではまた次回、お会いできるのを、楽しみにしております。
 
One More Career キャリアコンサルタント 篠田恵でした。


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<執筆者プロフィール>


篠田恵

国家資格キャリアコンサルタント/育休後アドバイザー

1977年北九州生まれ。大学卒業後、ルイ・ヴィトンジャパンに入社13年勤務。

現在は、社外キャリアコンサルタントとして1on1コーチ、キャリア面談、セミナー、コラム執筆、複業キャリア支援、コミュニティ主宰等「キャリアに新たな選択肢を」をモットーに、自身も複業パラレルワーカーとして活動中。

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