【宇野ナミコ】産後のくすみやツヤ低下、スキンケアはどう変えたらいい!?

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2022.03.31

宇野ナミコ

【宇野ナミコ】産後のくすみやツヤ低下、スキンケアはどう変えたらいい!?

よみもの

美容

【宇野ナミコ】産後のくすみやツヤ低下、スキンケアはどう変えたらいい!?

◎産後に気になる乾燥やツヤ不足…。実はそれ「油不足」かもしれません!
 
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出産後は肌状態の変化やメイクアップ法に悩むママも少なくないはず。多忙なママが、限られた時間の中でキレイになる方法とは…?子育て中のママでもある、パワーパレット編集部員が抱えるリアルなお悩みに、美容ライターの宇野ナミコさんが回答します!
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◎出産後半年くらいで、肌ツヤが低下するのはなぜ?


編集A 産後半年くらいたった頃から、肌のツヤがなくなってくる気がするんです。常に少しくすんでいる感じがするのも気になります。


宇野さん 産後のお肌の変化でお悩みなんですね。同じ経験を持つママも多いのかも?


編集A 多いと思います。ママ友とも同じ話になりますもん。妊娠中は女性ホルモンのおかげか、何もしなくても肌の調子が良かったので、そことのギャップに驚くというか。


宇野さん 妊娠中に体内で増加する女性ホルモンのエストロゲンは、肌のうるおいを保つ働きがあるんです。同じく女性ホルモンのテストステロンには、皮脂の分泌を促す働きがあるので、“何もしなくてもしっとりツヤツヤ”だったのは、このためでしょうね。

ところが、出産後はこれらの女性ホルモンは一気に低下してしまうんです。


編集A 体の中から美肌の味方がいなくなっちゃうんだ(涙)しかも授乳が始まると、常に寝不足だし…。


宇野さん 細切れにしか睡眠が取れなくて、授乳中のママは本当に大変ですよね。 

 


編集A 常に睡眠不足で疲労感も抜けなくて。産後うつっぽくなるのはこの時期かも。肌の調子もガクッとダウンするんです。


宇野さん 肌の細胞は睡眠中に再生力や修復力が高まるので、睡眠不足は肌の生まれ変わりにダイレクトに影響します。バリア機能が低下して、肌表面がカサカサしたり肌荒れしやすくなっているのかも。


◎スキンケアを変えたいけど「何から始めたらいいのかわからない」

編集A 今までは化粧水と美容液だけパパッと塗って、スキンケアはおしまいだったけれど、出産後はそれだけでは追いつかなくて。

くすんだ肌を見ると、メイクアップよりスキンケアを見直さないといけないと思うんです。でも、何からどう始めたらいいのかもわからなくて…。


宇野さん わかります。肌状態がダウンしたり、肌荒れをおこしたりするときって、“何とかしなきゃ!”って焦りますよね。
でも、そんなときこそ保湿の基本を見直すことが、肌をきれいにする方法の近道。ちなみに“肌にうるおいを与える”と聞くと、何を思い浮かべますか?

編集A 化粧水でたっぷり水分補給することかな。

宇野さん 実は保湿には“水分”と同じくらい、適度な“油分”が絶対に必要なんです。肌の一番外側は、角質層という薄い層で守られていますが、角質細胞の間を“細胞間脂質”という油が満たしていて、まるでレンガのように強固なバリアを形成しているんですね。

編集A そうなんだ! 油って、あまりいい印象がなかったけど…。

  



宇野さん 確かに、余分な皮脂や油はニキビの原因ですもんね。一方で、肌の構造上適度な油分がないと、せっかくうるおいを与えてもキープできないんです。

皮脂は何かと悪者にされがちですが、実は肌表面を守り自然なツヤを生み出す“天然のクリーム”でもあるんですよ。


◎「油抜き」のスキンケアは乾燥のもと

編集A 水分を与えるだけじゃダメなんですね。でも乳液とかクリームって、ベタベタしそうでちょっと苦手で。


宇野さん 湿度が高いアジア圏では、油分はテカリの原因にもなりますもんね。特に日本は、ベタベタした感触が敬遠されがちで、乳液やクリームが苦手な方が多いようです。

編集A べたつくのが嫌で、化粧水のあとは美容液で終わりにしていました。同世代の女性って、そういう人が多い気がします。

宇野さん 年齢とともに肌内部の油分も、皮脂の分泌量も減っていくので、適度な油分を補給すると、肌がふっくらやわらかくなったり、自然なツヤが生まれるのを実感することができると思いますよ。

何より、出産後はホルモンのバランスや生活スタイルがダイナミックに変化しますから、ここで1度基本ケアを見直すと、揺らぎにくい肌を育むきっかけになるかも!?


◎乳液&クリームを取り入れよう。使用量の目安はきちんと守って

編集A そっか、私、最初は美容液を買い足さないとダメなのかなと思っていました。年齢とともに、お高い化粧品にしないといけないのかなって(笑)

宇野さん まずは、化粧水で水分補給したのち“乳液”もしくは“クリーム”をきちんと使うことからスタートしてみては? 

 
ホントに当たり前の、ある種地味なお手入れですけど、“基本のき”って意外と大事。これまでも乳液を使っていたなら、少し保湿力の高いタイプのものや、クリームに変えてみてもいいかもしれません。そして大切なのは“使用量の目安”をきちんと守ること。

編集A あっ、ベタベタしそうで、いつもほんのちょっとしか使っていなかった!

宇野さん 最近は乳化技術が進化して、浸透力に優れていたり、軽やかなテクスチャーの製品が増えていますから、ぜひしっかりと使ってみてください(笑)。適度な油分を肌の隅々まで補給して角質層が整うと、肌が光を反射して自然なツヤが生まれますよ。
 

子育て中で大変なママの肌をしっかり守って、揺らぎにくい状態へと導いてくれるはずです。



<執筆者プロフィール>

宇野ナミコ
1972年静岡生まれ。
日本大学芸術学部卒業後、女性誌の美容班アシスタントを経て独立。雑誌、広告、ウェブなどで美容の記事を執筆。スキンケアを中心に、メイクアップ、ヘアケア、フレグランス、美容医療まで担当分野は幅広く、美容のトレンドを発信する一方で丹念な取材をもとにしたインタビュー記事も手掛ける。
・FIGARO.jp 
・WWD JAPAN.com 
・マリ・クレール
・CREAweb などで定期連載中。