【頼藤太希】節税しながら年金を増やせる!iDeCoの3つの税制優遇

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2022.02.25

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【頼藤太希】節税しながら年金を増やせる!iDeCoの3つの税制優遇

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【頼藤太希】節税しながら年金を増やせる!iDeCoの3つの税制優遇

老後、国からもらえる年金がいくらか、ご存じですか? サラリーマンの平均(国民年金+厚生年金)は月14万4,366円、自営業やフリーランスの平均(国民年金)は、月5万6,252円となっています(厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より)。

年金のみだと生活費が不足してしまうので、上乗せ分を自分で作ることが対策の1つです。そこでお勧めなのが、iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)で、なんと節税しながら老後の年金を増やすことができます。税金対策をしながら老後資産を築けるので、使わない手はありません。



年金の上乗せを自分で作るiDeCo

iDeCoは、毎月一定の掛金を支払って自分で運用し、資産を増やす制度です。そうして増やした資産は、60歳以降に受け取ることができます。基本的に、公的年金(国民年金や厚生年金)に加入している20歳〜60歳の方がiDeCoに加入可能。サラリーマンはもちろん、公務員、自営業やフリーランス、専業主婦(夫)でも加入することができます。

なお、2022年5月からは加入可能な年齢が、原則65歳までに拡大。10月からはこれまでiDeCoに加入しにくかった企業型確定拠出年金(企業型DC)に加入しているサラリーマンもiDeCoに加入しやすくなります。こうした改正によって、iDeCoを活用する方がますます増えると見込まれています。



iDeCoの3つの税制優遇

iDeCoを利用すると、「積立時」「運用時」「受取時」の3つのタイミングで税制優遇が受けられます。

●積立時

iDeCoで積み立てた掛金は、全額が所得控除の対象となるので、それによって、毎年の所得税や住民税を減らすことができます。例えば、月2万円積み立てれば、年間で24万円が全額所得控除になるということです。税金が減れば、その分手取りのお金を増やせます。

●運用時

iDeCoでは、運用で生まれた値上がり益や分配金といった利益が非課税になります。利益にかかる税金は通常約20%。これがゼロにできますので、効率よくお金が増やせます。

●受取時

iDeCoの資産を一括(一時金)で受け取ると退職所得控除、分割(年金)で受け取ると公的年金等控除が適用できます。これによって、税金の負担が減らせます。



iDeCoはいくらから始められる? いくら節税できる?

iDeCoの掛金は毎月最低5000円から。1000円単位で増額が可能です。それに対して上限は働き方や企業年金の有無などで人によって変わります。サラリーマンの場合、毎月の掛金の上限は次のとおりです。

・企業年金なし…月額2万3,000円(年額27万6,000円)

・企業型DCのみ…月額2万円(年額24万円)

・確定給付型企業年金あり…月額1万2,000円(年額14万4,000円)


たとえば、所得税率10%、住民税率10%のサラリーマン(企業年金なし)が、毎月2万円ずつiDeCoで掛金を出して運用した場合、年間の掛金は24万円。これをその年の課税所得(税金計算のもととなる所得)から所得控除できます。これにより、24万円に所得税率10%・住民税率10%を掛けた合計4万8,000円を節税することができます。

さらに、毎年24万円の掛金を30年間出し続け、年利3%で運用できたとします。何もせず積み立てた場合の積立元本は720万円ですが、もし税金のかかる課税口座で運用していたら1,051万円に増えます。さらに、iDeCoでは運用益が非課税なので114万円が節税可能。加えて、所得控除によって144万円が節税できるので、資産総額は1,309万円になる計算です。



運用商品は何がある? どれで運用するのがおすすめ?

iDeCoの運用商品には、定期預金・保険・投資信託があります。このうち定期預金と保険は掛けた金額が減りにくいのですが、逆に増えることもほとんどありません。

それに対して、投資信託は株式・債券・不動産などに投資する商品なので、ときには値下がりすることもありますが、定期預金や保険よりも大きな値上がりが期待できます。何より、iDeCoの節税メリットのひとつ「運用時の利益が非課税」を十分に生かすためにも、投資信託を選ぶのがいいでしょう。

iDeCoで投資できる投資信託は、金融機関によって異なります。おすすめは、コストの安いインデックス型・バランス型と呼ばれる投資信託です。投資信託を1本買うだけでたくさんの資産に投資(分散投資)したのと同じような効果が得られます。

分散投資していれば、その中のどれかが値下がりしても、他の資産の値上がり分でカバーできる可能性が高まります。分散投資するには、インデックス型の場合いくつか自分で組み合わせる必要がありますが、バランス型であればそれ1本で分散投資が可能です。分散投資を手軽にやりたい人はバランス型がおすすめです。

iDeCoは節税しながら老後資産作ることができる最強の制度。強力な節税の効果を得ながら資産形成ができます。長期間利用するほど効果の高まる制度ですので、早めにスタートして、長く続けちゃいましょう。


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<執筆者プロフィール>

頼藤太希

(株)Money&You代表取締役。中央大学客員講師。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本証券アナリスト協会検定会員。

慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職。女性向けWEBメディア「FP Cafe」や「Mocha」を運営。著書は『はじめてのお金の基本』『そのままやるだけ!お金超入門』『はじめての資産運用』『1日5分で、お金持ち』『はじめてのNISA&iDeCo』など多数。twitter→@yorifujitaiki