【吉野加容子】集団生活の中で落ち着きがない子どもへの対処法とは?

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2022.01.28

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【吉野加容子】集団生活の中で落ち着きがない子どもへの対処法とは?

子育て

【吉野加容子】集団生活の中で落ち着きがない子どもへの対処法とは?

子どもがじっとしていられず落ち着きがない、しゃべりすぎて困っているというお母さんはいらっしゃいませんか? 最近はそういった多動傾向があるお子さんの相談を、子育て支援の場で受けることが多くなってきました。

小学校に上がったら集団生活に馴染めるのかな? 授業をちゃんと座って受けられるのかな? と不安に思う方が少なくないようです。

落ち着きがない、衝動的に行動する、または気が散りやすい子というのは、いわゆる注意欠陥多動症(ADHD)の子どもたちのもつ特性です。

ADHD特性のうち、落ち着きがなく衝動的に動くタイプの子どもは、集団活動の場ではどうしても目立ちがちになるので、周りからネガティブな意味で注目をされることが多くなってしまいます。

気が散りやすいタイプの子どもの場合は、周りを混乱させるような派手な行動はないものの、注意が自分が興味のあるものの方に向いてしまうため、お話が聞けずにうわの空という様子が見られます。

どちらのタイプのお子さんも発達障害の診断のあるなしにかかわらず、聴覚認知といって聞いた情報を頭の中で整理してイメージし、次の行動につなげるという「聞く力」の部分が弱い傾向にあります。そのため、耳からの聴覚刺激に対する不注意が目立ってしまうのです。(そうではない子もいますが)

すると、周りから「じっとしていなさい!」、「姿勢よくしていなさい!」などと行動面について叱られることが多くなり、聞き取ることへの意識づけができないままスルーされてしまうといったことが起こります。

先生が子どもにとって興味のない話をしているときは、次第に話についていけなくなり、自分の世界に入ってゴソゴソ動いてしまいます。これも興味のない話という聴覚刺激に対して、子どもの注意が向かないことが原因で起きているのです。

では、ADHDタイプの子どもが落ち着いて人の話が聞けるようになるためには、一体どうしたらいいのでしょうか?

ここからは、子どもの聞く力を高めて、子どもを「聞き上手」にする方法をお伝えします。

ADHDタイプのお子さんは、目的やゴール、やった後の成果に敏感という特性を持っています。ですから、その性質を利用するやり方が王道です。

・何を聞いていたらいいのか?
・何を考えたらいいのか?
・何をすれば1番になれるのか?
・何をすれば褒められるのか?

など、話を聞いた後にどう行動したらいいかを前もって予告した上で、こちらの言いたいことを伝えるのがポイントです!

例えば、読み聞かせをするときには「何回、○○が出てくるかな? 数えてみようね」とか、「あとで、△△について聞くからね! よく聞いてね」と言って読み聞かせを始めます。

普段の会話でも、前もって「これからやってほしいことを言います!」など予告しておけば、子どもは「なんだろう?」と注意を向けて、集中しながら話を聞けるようになります。

こうして興味をもって耳を傾ける経験をさせることで、少しずつ一度に聞ける量を増やしていけば、だんだんと「聞き上手」になっていきますよ。ちなみに、子どもの興味は、自然に湧いてくるのを待つのではなく、親が作るもの。

興味を持たせたい本や話題があれば、ポイントを押さえつつ話をすることで、子どもの関心も高まり、聞く力を育てていくことができます。

聴覚認知を高める声かけは、毎日のちょっとした親子の会話から実践することができるので、日頃から意識するようにして、少しずつ聞く力を育てていってくださいね。そうすれば、落ち着きがない様子も次第に目立たなくなっていきますよ。

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<執筆者プロフィール>

吉野加容子
親子のコミュニケーションをスムーズにして子どもの発達を加速させる
発達科学コミュニケーショントレーナー